橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

MENU

令和元年(2019年) 電験三種 電力 問9

amazon kindle版の「最新令和2年版 電験三種」に関する本を出版しました。

そちらも見て下さい。

 

問9は、架空送電線路の構成部品に関する問題です。

選択問題です。消去法などを用いて、選択肢を減らしましょう。

解いてみましょう。


 架空送電線路の構成部品に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

 

(1)鋼心アルミより線は,アルミ線を使用することで質量を小さくし,これによる強度の不足を,鋼心を用いることで補ったものである。

 

(2)電線の微風振動やギャロッピングを抑制するために,電線にダンパを取り付け,振動エネルギーを吸収する方法がとられる。

 

(3)がいしは,電線と鉄塔などの支持物との間を絶縁するために使用する。雷撃などの異常電圧による絶縁破壊は,がいし内部で起こるように設計されている。

 

(4)送電線やがいしを雷撃などの異常電圧から保護するための設備に無空地線がある。架空地線には,光ファイバを内蔵し電力用通信線として使用されるものもある。

 

(5)架空送電線におけるねん架とは,送電線各相の作用インダクタンスと作用静電容量を平衡させるために行われるもので,ジャンパ線を用いて電線の配置を入れ替えることができる。


解答 (3)  

 

「誤っているもの」に注意しましょう。

 

(3)がいしは,電線と鉄塔などの支持物との間を絶縁するために使用する。雷撃などの異常電圧による絶縁破壊は,がいし内部で起こるように設計されている。

 

 雷撃などの異常電圧による絶縁破壊で,がいしの破損を防止するため,アークホーンを用いる。