橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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平成30年(2018年) 電験三種 法規 問4

問4は電気設備技術基準に関する問題です。

 


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 問4

 

 次の文章は,電気使用場所における異常時の保護対策の工事例である。その内容として,「電気設備技術基準」に基づき,不適切なものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)低圧の幹線から分岐して電気機械器具に至る低圧の電路において,適切な箇所に開閉器を施設したが,当該電路における短絡事故により過電流が生じるおそれがないので,過電流遮断器を施設しなかった。

(2)出退表示灯の損傷が公共の安全の確保に支障を及ぼすおそれがある場合,その出退表示灯に電気を供給する電路に,過電流遮断器を施設しなかった。

(3)屋内に施設する出力100Wの電動機に,過電流遮断器を施設しなかった。

(4)プール用水中照明灯に電気を供給する電路に,地絡が生じた場合に,感電又は火災のおそれがないよう,地絡遮断器を施設した。

(5)高圧の移動電線に電気を供給する電路に,地絡が生じた場合に,感電又は火災のおそれがないよう,地絡遮断器を施設した。

 


 

解答 (2)

 

「不適切なもの」に注意しましょう。

(2)出退表示灯の損傷が公共の安全の確保に支障を及ぼすおそれがある場合,その出退表示灯に電気を供給する電路に,過電流遮断器を施設しなかった。

これが、不適切です。

電気設備技術基準の第三節 異常時の保護対策 第六十三条 2

交通信号灯、出退表示灯その他のその損傷により公共の安全の確保に支障を及ぼすおそれがあるものに電気を供給する電路には、過電流による過熱焼損からそれらの電線及び電気機械器具を保護できるよう、過電流遮断器を施設しなければならない。