GO-AHEADの書籍（スクラッチでmicro:bit超基本）

　micro:bitはイギリスのBBCが中心となって制作されたマイコンボードで、イギリスの１１～１２歳に無料で配布されて、STEM教育の活用されています。情報教育ではプログラミングだけでなく実際に動作するマイコンを用いた教育が重要です。

　micro:bitにはLED、ボタンやセンサーなどが配置されており、スクラッチのようなブロックをはめ込んでプログラムする方法やPythonやJavaScriptなどのコードを書き込むようなプログラミングもできます。

　マイコンには様々な種類があります。最近よく用いられるのはArduinoとラズベリーパイではないでしょうか。どちらも、よくできているマイコンで、なおかつインターネットを検索すると使い方の説明のページが大変多く公開されています。このため、使いやすいこれらのマイコンを買って学習することもできます。ただし、LEDなどの回路を外部に接続しなければならないことなど、電気回路を少し理解しておく必要があります。

　それに対して、micro:bitは、最初に使うであろう機能の25個のLED、スイッチ、スピーカー、マイク、明るさセンサー、方位センサー、加速度センサーがALL in Oneである、機能面でも価格面でも優位です。

　micro:bitのプログラミングを行うMakeCode for micro:bitはマイクロソフトが作成しており、ほぼスクラッチと同じような動作をします。また、スクラッチを書くとこが出来ると同時に、JavaScriptやPythonのコードも生成できます。これらの言語も同時に勉強することができるという利点もあります。

　本書では、micro:bitのスクラッチでの導入方法から超基本的な使い方から、少し応用的な使い方、およびmicro:bitを使った簡単なゲームについて、説明していきます。将来、情報処理技術者につながる教育を目指します。

まえがき

1. スクラッチの使い方
1.1 スクラッチのインストール
1.2 スクラッチの操作画面
1.3 "Hello World"の表示

2. Scratch3プログラミング入門
　2.1 数値のプログラミング
(1) 入力の２倍を計算して表示する
(2) 余りを計算する
(3) 実数の計算
2.2 分岐と繰り返し
(1) 分岐-1
(2) 分岐-2
(3) 繰り返し-1
(4) 繰り返し-2
(5) 繰り返し-3
2.3 リスト（配列）
(1) リスト（配列）を使ったプログラム
(2) リスト（配列）を使ったプログラム-2
(3) リスト（配列）を使ったプログラム-3
2.4 文字列
(1) 文字列を使ったプログラム-1
(2) 文字列を使ったプログラム-2
2.5 副プログラム（サブルーチン）
(1) 副プログラム-1
(2) 副プログラム-2

3. micro:bit
3.1 micro:bit　Ver.2について
3.2 micro:bit 拡張機能の追加
(1) Scratch Linkのインストール
(2) micro:bitへのmicro:bit HEXファイルの導入
(3) Scratch3とmicro:bitのペアリング（接続）

4. micro:bitの基本的な使い方
4.1 LED の点灯実験
(1) LED を点灯-1（文字の表示）
(2) LED を点灯-2（5×5図形の表示）
(3) LED を点灯-3（数値の表示）
4.2 センサーの実験
(1) ボタンの入力
(2) 角速度センサー
(3) 加速度センサー
(4) 端子の接続

5. プログラミングの基本
5.1 変数を使う
(1) 変数の使い方
(2) 連打ゲーム-1
(3) 連打ゲーム-2
(4) 連打ゲーム-3
(5) 連打ゲーム-4
5.2 ダンスゲームを作ろう
(1) スプライトを選ぶ
(2) キーボードで操作
(3) 背景を選択
(4) micro:bitからの入力
(5) ダンスの採点
5.3 ジャンプで障害物をよけるゲームを作ろう
(1) ゲームの基本（キーボードで操作）
(2) micro:bitでジャンプ
5.4 加速度センサでタマゴをキャッチするゲームを作ろう
(1) ゲームの基本（キーボードで操作）
(2) micro:bitのA,Bボタンで操作
(3) micro:bitの加速度センサで操作

参考文献

橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

GO-AHEADの書籍（スクラッチでmicro:bit超基本）