橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

MENU

平成28年(2016年) 電験三種 機械 問2

amazon kindle版で「電験三種」に関する本を出版しました。

そちらも見て下さい。

  




 次の文章は,直流機に関する記述である。

 直流機では固定子と回転子の間で直流電力と機械動力の変換が行われる。この変換を担う機構の一種にブラシと整流子とがあり,これらを用いた直流機では通常,界磁巻線に直流の界磁電流を流し,[ (ア) ] を回転子とする。

 このブラシと整流子を用いる直流機では,電機子反作用への対策として補償巻線や補極が設けられる。ブラシと整流子を用いる場合には,補極や補償巻線を設けないと,電機子反作用によって,固定子から見た[ (イ) ] 中性軸の位置が変化するために,これに合わせてブラシを移動しない限りブラシと整流子片との間に[ (ウ) ]が生じて整流子片を損傷するおそれがある。なお,小形機では,補償巻線と補極のうち[ (エ) ] が一般的に用いられる。

 上記の記述中の空白箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

  (ア) (イ) (ウ) (エ)
(1) 界磁 電気的 火花 補償巻線
(2) 界磁 幾何学 応力 補極
(3) 電機子 電気的 火花 補極
(4) 電機子 電気的 火花 補償巻線
(5) 電機子 幾何学 応力 補償巻線

 


解答 (3)  

 

 直流機では固定子と回転子の間で直流電力と機械動力の変換が行われる。この変換を担う機構の一種にブラシと整流子とがあり,これらを用いた直流機では通常,界磁巻線に直流の界磁電流を流し,[ 電機子 ] を回転子とする。

 このブラシと整流子を用いる直流機では,電機子反作用への対策として補償巻線や補極が設けられる。ブラシと整流子を用いる場合には,補極や補償巻線を設けないと,電機子反作用によって,固定子から見た[ 電気的 ] 中性軸の位置が変化するために,これに合わせてブラシを移動しない限りブラシと整流子片との間に[ 火花 ]が生じて整流子片を損傷するおそれがある。なお,小形機では,補償巻線と補極のうち[ 補極 ] が一般的に用いられる。