橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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基礎から学ぶ高校物理(力学編)-1

基礎から学ぶ 高校物理 (力学)

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はじめに

 高校物理は最も点数の取りやすい科目の一つです。数学の問題の種類は数千から数万と言われていますが、それと比べ物理の問題は数百種類といわれています。そもそも物理は自然現象を簡単な数式で表したもので、本来簡単なはずなのですが、難しく教えているように思います。私も高校時代は物理は苦手で化学で大学の受験を行いました。

 これは、今考えると間違いだったことに気づかされます。物理を見返すととてもシンプルで美しい数式$E=mc^2$などが並んでいます。物理の勉強を始めて、高得点を目指しましょう。

 


1章 物体の運動
1-1 速さ
(1)速さと等速直線運動
 速さは速度の大きさを表します。小学校や中学校で学んだと思いますが、「はじき」で計算できます。

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 移動距離$x[m]$をその移動した時間$t[s]$で割ると速さ$v[m/s]$が計算できます。

$50[m]$を$0.1[s]$で移動したときの速さは、

$v=\dfrac{x}{t}=\dfrac{50}{0.1}=500[m/s]=1800[km/h]$

戦闘機なみの速さです。

 

 よく使われる速さの単位は,[km/h],[m/s]です。
[km/h]:キロメートル毎時,キロメートル・パー・アワー
[m/s]メートル毎秒,メーター・パー・セック,メートル・ パー・セカンドなどと読みます。


※「速さ」は大きさだけを表し,「速度」は大きさと向きを表します。