橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

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基礎から学ぶ制御工学-9

基礎から学ぶ制御工学

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 機械工学の基本要素

 (3)ダンパー

 図2.2.3にダンパーのイメージ図を示します。ピストンに小さな穴(オリフィス)が空いており、この穴を粘性のある油のような液体が通るとき、抵抗が加わり、ピストンの移動速度が減衰します。

 

  このときの抵抗がダンパ定数$B$と呼ばれるものです。

 

  図のピストンにはフリーピストンと、ガスが注入された空間がありますが、これは、例えば、ピストンの棒(ロッド)が入る際、流体体積は変わらないので、ロッド部分体積が増えた分だけフリーピストンが移動します。

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 ダンパ定数$B$、力$f(t)$、変位$x(t)$、速度$v(t)$とすると、ダンパ定数は速度に比例することから、

$f(t)=Bv(t)=B \dfrac{d}{dt}x(t)$            ・・・(2.2.5)

 で表されます。