IoT(Internet of Things)は全てのモノがインターネットに接続され、相互に通信が可能で有り、遠隔から、家電や自家用車、家などの建物などの状態の監視や制御可能となることです。これらのIoTを実現するため、「デジタル田園都市国家構想」を掲げて、実現に向けて進んでいるところです。インターネットに接続されて自宅の家電などを制御できる装置として、OK GoogleやAlexaなどが発売されており、遠隔からの制御が実際に実現可能となっています。
本書では2021年7月から日本でも発売された、Arduino MKR Wifi 1010を用いて、これまでのArduino UNOではできなかった、IoT通信の基礎をブレッドボードでの実験、およびロボットの製作と動作実験をします。LEDの点灯から超音波センサーの使い方、アナログ入力の赤外線距離センサーなどの実験や、サーボモーターの動作実験、シリアル通信、I2C通信の実験、LCDの表示などの実験を行い、ロボット製作の基礎実験及び通信による遠隔監視実験を行います。
Arduino MKR Wifiを使って、1週間ほどで遠隔監視まで作成できましたので、Arduino MKR WifiはIoTの学習をする第一歩として最も適しているCPUボードの一つと言っていいでしょう。本書を用いてArduino MKR Wifiの学習を初めてみましょう。
目次
1.まえがき
2.Arduino MKR Wifi 1010 2.1 Arduino MKR Wifi 1010 2.2 Arduinoのソフトウエアのインストール
3.Arduinoのスケッチ(プログラム) 3.1 LEDの点灯 3.2 実験に使う素子 (1)LED (2)抵抗(1/4W) (3)ブレッドボード (4)ジャンパワイヤ (5)圧電スピーカ (6)サーボモータ (7)可変抵抗器 (8)CDSセル (9)フルカラーLED (10)赤外線受光素子(OSRB38CAA)
4. Arduinoでの実験 4.1 LEDの点灯実験 (1)外部のLEDを点灯-1 (2)LEDを点灯-2 (3)LEDを点灯-3 (4)LEDを点灯-4 (5)LEDを点灯-5 (6)LEDを点灯-6 (7)LEDを点灯-7 (8)LEDを点灯-8 (9)LEDを点灯-9 (10)フルカラーLED
4.2 スイッチの実験 (1)スイッチ押すとLEDが点灯 (2)スイッチ押すとLEDが点灯-2 (3)スイッチ押すとLEDが点灯-3 (4)スイッチ押すとLEDが点灯-4 (5)スイッチ押すとLEDが点灯-5 (6)スイッチ押すとLEDが点灯-6 (7)スイッチ押すとLEDが点灯-7
4.3 スピーカの実験 (1)スピーカを使う-1 (2)スピーカを使う-2 (3)スピーカを使う-3 (4)スピーカを使う-4 (5)スピーカを使う-5
4.4 サーボモータの実験 (1)サーボモータを使う-1 (2)サーボモータを使う-2 (3)サーボモータを使う-3 (4)サーボモータを使う-4
4.5 シリアル通信の実験 (1)シリアル通信の実験-1 (2)シリアル通信の実験-2 (3)シリアル通信の実験-3 (4)シリアル通信の実験-4 (5)シリアル通信の実験-5 (6)I2C通信の実験
4.6 センサーの実験 (1)可変抵抗(ボリューム)の電圧測定 (2)可変抵抗(ボリューム)-2 (3)可変抵抗(ボリューム)-3 (4)CDS素子 (5)距離センサ-1(赤外線) (6)距離センサ-2(超音波センサ) (7)ジャイロセンサ(加速度センサ+角速度センサGY-521) (8)LCD表示器 (9)フォトリフレクタ
5. ライントレースロボットの製作
6.ArduinoのWiFiの設定 6.1 WiFiライブラリのインストール 6.2 ArduinoのMACアドレス 6.3 WiFiによる通信テスト
7.ArduinoのWiFiでIoT (1)LED点灯 (2)スピーカを使う-1 (3)スピーカを使う-2 (4)サーボモータ (5)アナログ入力の表示 (6)CDS素子 (7)CDS素子-2 (8)温度センサの実験 (9)ロボットの通信実験 (10)リモコンでスマート家電実験
あとがき
参考文献
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