橋平礼の電験三種合格講座

過去50年分以上の電験三種の問題を解いて分かった、電験三種は今も昔も変わりません。過去問を解きながら合格を目指しましょう。

MENU

令和3年(2021年) 電験三種 法規 問8

amazon kindle版の「電験三種」に関する本を出版しました。

電子書籍版と紙の書籍版での購入も可能です。

そちらも、ご覧になってください。

youtu.be

問8は、電気設備技術基準の解釈に関する問題です。

解いてみましょう。


 

 「電気設備技術基準の解釈」に基づく住宅及び住宅以外の場所の屋内電路(電気機械器具内の電路を除く。以下同じ)の対地電圧の制限に関する記述として,誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

(1)住宅の屋内電路の対地電圧を150V以下とすること。

(2)住宅と店舗,事務所,工場等が同一建造物内にある場合であって,当該住宅以外の場所に電気を供給するための屋内配線を人が触れるおそれがない隠ぺい場所に金属管工事により施設し,その対地電圧を400V以下とすること。

(3)住宅に設置する太陽電池モジュールに接続する負荷側の屋内配線を次により施設し,その対地電圧を直流450V以下とすること。
・電路に地絡が生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設する。
・ケーブル工事により施設し,電線に接触防護措置を施す。

(4)住宅に常用電源として用いる蓄電池に接続する負荷側の屋内配線を次により施設し,その対地電圧を直流450V以下とすること。
・直流電路に接続される個々の蓄電池の出力がそれぞれ10kW未満である。
・電路に地絡が生じたときに自動的に電路を遮断する装置を施設する。
・人が触れるおそれのない隠ぺい場所に合成樹脂管工事により施設する。

(5)住宅以外の場所の屋内に施設する家庭用電気機械器具に電気を供給する屋内電路の対地電圧を,家庭用電気機械器具並びにこれに電気を供給する屋内配線及びこれに施設する配線器具に簡易接触防護措置を施す場合(取扱者以外の者が立ち入らない場所を除く。),300V以下とすること。

 

 



解答(2)   

 

誤っているものに注意しましょう。
誤っているものは、

(2)住宅と店舗,事務所,工場等が同一建造物内にある場合であって,当該住宅以外の場所に電気を供給するための屋内配線を人が触れるおそれがない隠ぺい場所に金属管工事により施設し,その対地電圧を400V以下とすること。


電気設備技術基準の解釈 第143条より、

2 当該住宅以外の場所に電気を供給するための屋内配線を次により施設する場合
(1) 屋内配線の対地電圧は、300V以下であること。
(2) 人が触れるおそれがない隠ぺい場所に合成樹脂管工事、金属管工事又はケーブル工事により施設すること。

 

 


電気設備に関する技術基準を定める省令 第68条より、

 粉じんの多い場所に施設する電気設備は、粉じんによる当該電気設備の絶縁性能又は導電性能が劣化することに伴う感電又は火災のおそれがないように施設しなければならない。


電気設備に関する技術基準を定める省令 第69条より、

 次の各号に掲げる場所に施設する電気設備は、通常の使用状態において、当該電気設備が点火源となる爆発又は火災のおそれがないように施設しなければならない。

(1) 可燃性のガス又は引火性物質の蒸気が存在し、点火源の存在により爆発するおそれがある場所

(2) 粉じんが存在し、点火源の存在により爆発するおそれがある場所

(3) 火薬類が存在する場所

(4) セルロイド、マッチ、石油類その他の燃えやすい危険な物質を製造し、又は貯蔵する場所